このページでは、ふすまの新調・修理や使用方法についてよくあるご質問を掲載しております。ご覧になりたい問いをクリック(タップ)してください。

ふすまの製作において、価格の差異は用いる材料によって生じます。
安い材料は手間もそれほどかからないため、材料費と手間賃がともに安く仕上げることができます。
高級な材料は紙質がデリケートなため、下張りなどでも手間がかかり、手間賃も高くなります。

とはいえ、耐久期間を考えれば、品質の良い素材を使う方が結果として安くなることも少なくありません。
安価な紙は薄く、繊維の結合が弱いため破れやすいと言えます。また、紫外線の影響を受けやすく、設置場所により色が変わることがあります。
高級な素材を用いると、素材そのものの良さと下張りなど、かけている手間によって長持ちする傾向にあり、価格が安価な材料を用いた場合の1.5倍になったとしても、耐久年数もそれ相応に伸びると言えます(但し、これは設置場所や使用方法に依拠するため、一概に言えるものではありません)。

ふすまは紙製品になりますので、水拭きはできません。昔で言う「はたき」をお使い頂くか、乾いた柔らかい素材で優しく拭き取ると良いでしょう。
また、フチについてはアクリル素材のクロスで拭き取って頂くとよいでしょう。

普段使いで意識して頂くとすれば、引き手でグッと開けきるのではなく、お茶の作法のように引き出て少し開けた後、フチを抑えて静かに開けると長持ちします。
ふすまで汚れが目立つのは、やはり引き手付近になります。料理店などでは、よく引き手の周りに紙を当てている細工を見かけますね。
これは「引き手まわり」や「手当たり」などと呼ばれ、汚れやすい引き手の周囲のみ、手軽に交換できる実際的な工夫から生まれた意匠と言えます。
この施工をしておけば、引き手周辺の汚れが目立ってきても周囲の紙だけを貼り替えれば済みますので、交換も安価に済ますことができます。